【行政書士が解説】小規模事業者持続化補助金<創業型>とは?申請前に知るべきポイント

【行政書士が解説】小規模事業者持続化補助金<創業型>とは?申請前に知るべきポイント

目次

資金調達でお困りではありませんか?

あなたは、新しく事業を始めたばかりで資金繰りに悩んでいませんか?
「設備投資をしたいけれど、資金が足りない」
「広告やホームページ制作に補助金を活用したいけれど、どの制度が適用されるのかわからない」

このような悩みをお持ちの方におすすめなのが、「小規模事業者持続化補助金<創業型>」です。
特に、創業から3年以内の事業者が対象となり、最大200万円(インボイス特例対象者は最大250万円)の補助が受けられます​。

本記事では、この補助金の概要や申請時の注意点をわかりやすく解説します!

小規模事業者持続化補助金<創業型>とは?

制度の目的

小規模事業者の成長を支援し、販路開拓や業務効率化を促進するための補助金です。
特に、創業後3年以内の事業者が対象となり、経営計画に基づいた取り組みをサポートします​。

補助金の概要

  • 補助額:最大200万円(インボイス特例対象者は最大250万円
  • 補助率:補助対象経費の2/3
  • 対象経費:機械装置費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会出展費、旅費、新商品開発費など

なぜ、この補助金を活用すべきなのか?

創業初期の資金調達を支援
創業期は資金が限られており、銀行融資の審査も厳しくなりがちです。しかし、この補助金は、自己資金を効率よく活用しながら、事業拡大のための投資ができる点が大きな魅力です。

販路拡大や業務効率化に使える
単なる設備投資だけでなく、広告費やウェブサイト制作費にも適用可能なので、売上アップを狙う経営者には非常に有利な制度です。

インボイス対応事業者は、さらに上乗せ補助あり
インボイス制度の登録事業者は、通常の補助額に加えて+50万円の上乗せ補助が受けられます​。

次の章では、
補助金申請でよくある失敗例
審査に通るための事業計画書の書き方
行政書士が教える申請のコツ

について詳しく解説します!

「補助金を活用したいけれど、申請が不安…」という方は、次回の記事もぜひチェックしてください。

補助金の申請について相談したい方へ
松野行政書士事務所では、補助金申請サポートを行っています。
市川市の事業者の皆様、まずはお気軽にご相談ください!

【補助金申請のリアル】成功と失敗の分かれ道とは?

補助金申請、こんな失敗していませんか?

「補助金を申請したけれど、不採択になってしまった…」
「時間をかけて準備したのに、書類の不備で審査に通らなかった…」

こうした失敗を防ぐためには、事前に成功事例と失敗事例を知ることが大切です。
今回は、実際に補助金申請に挑戦した事業者のリアルなケースを紹介しながら、
補助金獲得のポイントを解説します!

事例① 成功したケース:事業計画書をしっかり作成

📌 ケース概要

千葉県市川市で創業した飲食店オーナーAさん
新規顧客を増やすため、ホームページ制作費とSNS広告に補助金を活用しようと考えました。

成功のポイント

商工会議所のアドバイスを活用し、経営計画を具体的に作成
「販路拡大×業務効率化」の組み合わせで、審査員に好印象を与えた
見積書やスケジュールを明確に記載し、計画の実現性をアピール

🔹 結果

審査に通過し、100万円の補助金を獲得!
その後、SNS広告を活用して売上が前年比150%にアップ!

事例② 失敗したケース:計画が不明瞭で不採択に…

📌 ケース概要

市川市で小売業を営むBさんは、新しいレジシステム導入のために補助金を申請。
しかし、「事業計画書の内容が曖昧」だったため、不採択となってしまいました。

失敗のポイント

「売上アップにつながる根拠」が不足していた
経費の内訳が不明瞭で、審査員が判断できなかった
事業計画書を自分で作成し、専門家に相談しなかった

🔹 結果

補助金は不採択。
その後、行政書士に相談し、次回の申請に向けて準備を進めることに。

補助金申請に成功するための3つのポイント

事業計画書をしっかり作る
「なぜこの補助金が必要なのか?」を明確にし、審査員が納得できる計画を作成することが重要です。

使い道を具体的に示す
「補助金を使って何をするのか?」が明確でないと、審査に通りません。
見積書やスケジュールを用意し、計画の実現性をアピールしましょう。

専門家に相談する
補助金の申請は複雑です。
行政書士などの専門家に相談することで、申請の成功率を大幅に上げることができます。

審査に通る事業計画書の書き方 – 5つのポイント

事業計画書の重要性を知っていますか?

補助金申請において、最も重要なのは「事業計画書」です。
どれだけ魅力的な事業でも、計画書の内容が不十分だと審査には通りません。

「事業計画書を作ったけれど、審査に落ちた…」
「何を書けばよいのか分からない…」

こうした悩みを解決するために、審査に通る事業計画書の書き方を解説します!

審査に通る事業計画書の5つのポイント

補助金の目的に合った計画を書く

補助金には審査の評価基準があり、それに合った内容でなければ不採択になります。

小規模事業者持続化補助金<創業型>の目的

  • 創業後3年以内の事業者の販路開拓や業務効率化を支援する
  • 経営計画を作成し、自立的な成長を目指すことが求められる

👉 例:「この補助金を活用して、新規顧客を開拓し、売上を拡大する」

❌ NG例:「なんとなく資金が欲しいから申請する」

補助金の目的に沿って、明確な計画を示しましょう

売上アップにつながる根拠を示す

「この補助金を活用すれば、売上が伸びる!」という根拠を明確に書くことが大切です。

良い例(具体的な根拠)
「SNS広告を活用し、月間PVを1,000から5,000に増やす。過去の実績から、PV1,000あたり100件の問い合わせがあるため、売上が20%向上する見込み。」

悪い例(根拠がない)
「広告を出せば、お客さんが増えるはず。」

数値を使って説得力のある計画を作りましょう!

申請する経費の使い道を明確にする

補助金の審査では、「本当に必要な経費なのか?」が厳しくチェックされます。

適切な経費の書き方
「新規顧客獲得のため、Instagram広告に50万円、ホームページ制作に30万円を使用する。」

不適切な経費の書き方
「なんとなく広告にお金を使う。」

見積書を添付し、経費の妥当性を証明することが重要です。

実現可能なスケジュールを示す

事業計画には具体的なスケジュールが必要です。

良いスケジュール例

時期取り組み内容
2025年5月ホームページ制作開始
2025年6月SNS広告運用開始
2025年7月新規顧客の獲得と売上分析

悪いスケジュール例
「なるべく早くホームページを作りたい。」

具体的なスケジュールを示すことで、計画の実現性をアピールできます。

商工会議所のサポートを活用する

商工会議所のアドバイスを受けることで、審査の通過率がアップします。

商工会議所の支援を受けるメリット

  • 事業計画書の内容をチェックしてもらえる
  • 申請に必要な「事業支援計画書(様式4)」を発行してもらえる

補助金申請には、「商工会議所との連携」も重要です!

ポイントを押さえた事業計画書を作ろう!

補助金の目的に沿った内容にする
売上アップにつながる根拠を示す
経費の使い道を明確にする
実現可能なスケジュールを示す
商工会議所のサポートを活用する

補助金申請の具体的な流れと必要書類

補助金申請、何から始めればいい?

「補助金に興味はあるけれど、具体的に何をすればいいの?」
「申請の流れや必要な書類がわからず、不安…」

補助金申請は、準備がすべてです。
適切な手順を踏み、必要書類をしっかり準備することが成功のカギになります。

今回は、小規模事業者持続化補助金<創業型>の申請の流れと必要書類について解説します!

補助金申請の流れ(全体のスケジュール)

手順内容期限(目安)
① GビズIDプライムの取得電子申請に必須のアカウントを作成申請開始前
② 事業計画の作成商工会議所と相談しながら計画を練る4月~5月
③ 事業支援計画書(様式4)の発行依頼商工会議所に発行を依頼(6月3日締切)5月~6月
④ 申請書類の準備・提出電子申請システムから申請(6月13日締切)5月~6月
⑤ 審査・採択結果の通知交付決定後、補助事業を開始8月頃
⑥ 補助事業の実施計画通りに事業を進める2025年8月~2026年7月
⑦ 実績報告・補助金請求補助事業完了後に報告し、補助金を受け取る事業完了後

補助金の申請は、GビズIDの取得や商工会議所との調整が必要なため、早めの準備が重要です​。

申請に必要な書類一覧

申請には、以下の書類を準備する必要があります。

書類内容
① 事業計画書(様式2、3)事業の概要、販路開拓計画、資金計画などを記載
② 事業支援計画書(様式4)商工会議所が発行する支援計画書(6月3日締切)
③ 見積書補助対象経費に関する見積書を添付
④ 申請者の身分証明書法人の場合は登記簿謄本、個人事業主は開業届
⑤ GビズID電子申請システムを利用するために必須

申請時の注意点

⚠️ GビズIDの取得は必須!
補助金申請はすべて電子申請のため、GビズIDの「プライムアカウント」が必要です。
申請には数週間かかるため、早めに取得しましょう​。

⚠️ 商工会議所のサポートを受けることが必須!
申請には「事業支援計画書(様式4)」が必要です。
発行には相談や面談が必要なため、ギリギリでは間に合わない可能性があります。

⚠️ 経費の内訳は明確に!
「なんとなく必要だから」ではNG。
見積書を添付し、具体的な経費の使い道を明確にしましょう。

補助金申請は早めの準備が成功のカギ!

GビズIDを早めに取得する
商工会議所と連携し、「事業支援計画書」を取得する
事業計画書をしっかり作成し、具体的な経費を明記する
必要書類を揃え、期限内に電子申請を完了させる

補助金申請の成功率を上げる5つのコツ

補助金申請で落ちる人、受かる人の違いは?

「補助金を申請したのに、不採択になった…」
「書類を提出したけれど、なぜ通らなかったのかわからない…」

このような経験をした方は多いのではないでしょうか?
補助金申請には、成功するための「コツ」があります

本記事では、行政書士の視点から「審査に通るための具体的なテクニック」を解説します!

審査に通る補助金申請の5つのコツ

事業計画書は「シンプル&論理的」に書く

事業計画書は、審査員にとって「読みやすく、分かりやすい」ことが最も重要です。

結論を先に書く
「この補助金を活用して、新規顧客を開拓し、売上を30%向上させます。」

具体的な数字を入れる
「SNS広告を活用し、月間PVを1,000から5,000に増やし、問い合わせ件数を月10件から50件に増加させます。」

❌ NG例(曖昧な表現)
「広告を出せば、お客さんが増えるはず。」

👉 「何を、いつ、どのように実施し、どう成果を出すか」を明確に記述しましょう!

補助金の目的に合った事業内容にする

小規模事業者持続化補助金<創業型>は、「販路開拓」や「業務効率化」のための補助金です。

審査で評価される事業例

  • 新しい市場に向けた広告戦略(SNS広告・ホームページ制作)
  • 業務効率化のためのIT導入(レジシステム、予約管理システムの導入)
  • 展示会への出展(新規取引先の開拓)

審査に通りにくい事業例

  • ただの設備更新(「新しい機械を買いたいだけ」ではNG)
  • 既存業務の継続(「今までと同じやり方で続ける」では評価されない)

必要経費は「適正価格」で記載する

補助金は税金で運営されているため、「適正な価格かどうか」も審査のポイントです。

見積書を最低2~3社から取得する
相場とかけ離れた金額はNG(例:ホームページ制作に300万円は高すぎる)
「なぜこの経費が必要なのか?」を明確に記載する

👉 事業計画の中で、経費の必要性をしっかり説明しましょう!

商工会議所の支援を活用する

「事業支援計画書(様式4)」を発行してもらう際、商工会議所のアドバイスを受けることで、計画の精度が向上します。

商工会議所に相談し、計画をブラッシュアップする
過去の採択事例を参考にする
担当者のアドバイスを受けながら計画を修正する

申請期限ギリギリではなく、余裕を持って提出する

補助金申請は、書類が不備だと再提出が必要になる場合が多いです。
申請期限ギリギリでは対応できないため、早めの準備が重要です。

GビズIDを早めに取得する(申請に必須)
申請期限の1週間前には書類を完成させる
可能なら、行政書士などの専門家にチェックしてもらう

補助金申請で成功するためにやるべきこと

事業計画書は「シンプル&論理的」に書く
補助金の目的に合った事業内容にする
必要経費は「適正価格」で記載する
商工会議所の支援を活用する
申請期限ギリギリではなく、余裕を持って提出する

補助金申請は、「計画の精度」×「適切な書類準備」が成功のカギです!